『庄・蔵本遺跡4-第32・33次調査地点-』が刊行されました(2024.9.4)

   このたび、『庄・蔵本遺跡4-第32・33次調査地点-』が刊行されました。2018年度に徳島大学埋蔵文化財調査室が蔵本キャンパスにおいて実施した給水設備、病院福利厚生施設建設にともなう発掘調査の成果をまとめた報告書です。 第32次調査(給水設備地点)では、平安時代(10世紀後葉~11世紀前葉)の流路などが確認されました。これまでの調査でも確認されたものとつながり、当時の景観をより鮮明に復元できるようになりました。 第33次調査(病院福利厚生施設地点)では、弥生時代前期中葉(紀元前5~4世紀)、古代~中世(9世紀後半~12世紀前半)、近世(17~19世紀)の各時代の用水路、近世の人骨などが確認されました。いずれも、当時の集落景観、農地経営、生活などの復元に役立つ貴重な資料です。

PDF版のダウンロードはこちら

弥生時代前期の集落の様子
弥生時代前期の集落の様子

エナメル質減形成
人骨の歯牙に残された環境ストレスの痕跡